ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [Blu-ray]ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [Blu-ray]
(2011/05/25)
マーク・ザッカーバーグ、エドゥアルド・サベリン 他

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映像だけではない!!デイヴィッド・フィンチャーの目指す作家性


 アカデミー賞 作品賞ノミネートをはじめ多くの映画賞を総なめにしたのが「ソーシャル・ネットワーク」である。劇中の演出や脚本が高く評価されているようだが、個人的に一番魅力を感じたのがマーク・ザッカーバーグという人物そのものだった。

世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、“facebook”(フェイスブック)の開発者(現:CEO)であるマーク・ザッカーバーグ。まずマーク・ザッカーバーグという名前のイントネーションや響きが、もはやかっこいい…只者では無い予感したのは自分だけ??中世の王様のような名前ではないか。




*****以下、ネタばれ注意*****




 プログラミングの知識に長けるものの、友人は少なく、コミュニケーション能力が低い人物が、5億人もの人と人とを繋げるサービスを作り維持する様は観ていて興味深い。早口で喋り、自分の嫌な話題は煙に巻き、どんなに話題がそれても自らの結論は必ず伝える会話の流れ。それは正にプログラミングでいうフローチャートが頭の中にあるような思考回路、論理を重要視するタイプの人間に映った。究極のモラトリアム人間と表すればよいか好感を抱きにくい人物にも思えるが、ラストでエリカからの承認を待つために更新ボタンを何度もタイプする行動・表情で安心してしまう。頭脳明晰でビリオン長者の彼も普通の人間であり、映画「ソーシャル・ネットワーク」もそれまでと形状は違えど青春映画であるということを再確認できるシーンなのだ。彼の“facebook”に注ぎ込む異常なまでの情熱は1人の女性に認められたい為のものだったのか??真意は分からないが、椅子に深く腰掛けパソコンの画面を見つめる姿と登場人物の顛末が文字として表示される画面構成は最高にクールなエンディングと言える。

 映像派と呼ばれたデイヴィッド・フィンチャー監督だが、今作は正に映像派、兼物語重視を決定付けた映画になったと思う。動きの少ない内容、画面として映える箇所といえば、ボートレース、プールでのロープ遊び、プレゼントを燃やすシーンくらいか。後はほとんどが会話劇であり、人物描写と演出だけで物語を躍動させた監督の手腕は見事である。物語の序盤でApacheやPerlを駆使して次々と寮の名簿をハッキングし、短時間でフェイスマッシュを完成させる場面は、アクション映画に匹敵する痛快な見せ場だった。

映画の成功により、今後目にする機会も利用者も爆発的に伸びそうなfacebook。新スパイダーマンに選ばれたアンドリュー・ガーフィールド。デイヴィッド・フィンチャー監督の新作「ミレニアム」のリメイクにおいて、リスベット役に抜擢されたルーニー・マーラ等々…「ソーシャル・ネットワーク」は長く注目される作品になりそうだ。


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