ツーリスト ★★

ツーリスト [Blu-ray]ツーリスト [Blu-ray]
(2011/07/27)
アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ 他

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ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの無駄使い


 「ツーリスト」の特徴を述べるとなれば”古典スリラー”か”豪華スターの共演”か、いやいや”中途半端”という言葉が一番馴染むような気がした。終始張りつめた緊張感のある内容ではなく、時折ジョークも存在する。ゴージャスな衣装もあればパジャマ姿もある。ひと昔のサスペンスドラマのようで、現代風の音楽も挿入される。監督のせいかヨーロッパ映画のようで、資本はハリウッド。要は「ツーリスト」がどのベクトルを目指したいのかがイマイチ掴めなかったのである。その足場の不安定さは最後まで続くもので、映画が終わっても何か釈然としない想いに包まれる。今作がレンタル化されたときに、どのジャンルのコーナーに陳列すべきか迷うだろう。




*****以下、ネタばれ注意*****




 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演は素直に喜ばしいことだけに、作品の完成度や演出を思うと不憫に思えて仕方ない。「ツーリスト」は2回ほど物語が逆転する展開があるのだが、どちらも演出があっさり過ぎて驚きに欠けた。終盤の見せ場も会話のみであり警察の活躍がクローズアップされるだけ。アンジェリーナ・ジョリーの優雅な振る舞いは目新しいものだが、ジョニー・デップには美味しいシーンが少なかった気も…屋根の上をパジャマ姿で走る姿がジャック・スパロウ船長にしか見えなかった(笑)ラブシーンやダンスシーンもあるが、気分が高揚するような演出、スターのオーラが活かされていない見せ方もマイナスである。

 では「ツーリスト」をどのように楽しめば良いか。それは観客自身がツーリストになることだと思う。パリのカフェを眺め、列車の移動を楽しみ、ヴェネチアの街並みを堪能する。ボートからチェックインできるホテル・ダニエリ、そして高級スウィートルーム。非日常のセレブ気分を疑似体験することで映画代くらいはペイできるか。

 物語の展開はある程度予想はつくが、最初から順を追うと突っ込み所も多い。最初の列車のシーンでアンジェリーナ・ジョリーが”自分と体格の似た男性”を選ぶ箇所でジョニー・デップを素通りしていたら、ジョニー・デップ涙目。


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