ありあまるごちそう ★

ありあまるごちそう [DVD]ありあまるごちそう [DVD]
(2011/08/27)
ドキュメンタリー映画

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 大量に捨てられるパンの山。この冒頭の映像に言葉を失ってしまう。タイトル「ありあまるごちそう」に則した映像だが、それを超えるインパクトが劇中になかったのは残念である。題名からすると、飽食文化への警告を与えるドキュメンタリーと思っていたが、その訴えは一部分であり、全体としては食に関する構造の変化を説いていた。

 「フード・インク」のインターナショナルともいえる内容だが、そこは「いのちのたべかた」を輩出したヨーロッパ。見た目の派手さやテンポの良さではなく、静の映像も淡々と見せている。個人的にはこの淡々さが退屈となり集中力を持続できなかった。テーマは興味を惹かれるものだが、見せ方でもうひと工夫あっても良かったと思う。また、邦題も内容と齟齬があり違和感を覚えた。

 オーストリア、ウィーンのパンの山。スペイン、アルメリアのビニールハウス農場。このふたつが映像として特に記憶に残った。「フード・インク」で観た食の構造変化はアメリカのみに止まらず、EU諸国でも実際に起きている事象だ。今作では監督の主張はなく、あくまでも問題提起に終始している。この現状に不満をもってほしいということが、監督のメッセージだ。燃料用途として赤く燃えるコーンの映像がなんとも不気味である。
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