アメイジング・スパイダーマン [Blu-ray]アメイジング・スパイダーマン [Blu-ray]
(2013/04/24)
アンドリュー・ガーフィールド

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リブートの必要性。マーク・ウェブ監督の個性がもっと観たい。


 物語を構築し直す必要があったのだろうか??それが本作を観終えた際によぎった正直な思いである。

 「アメイジング・スパイダーマン」を語る際に、よく目にするのがリブート(再起動)という言葉だ。サム・ライミ監督が作り上げた前3作までの「スパイダーマン」をリセットし、脚本・キャストを一新してもう一度物語を構築し始めることだ。ネタ不足か安定したヒットを狙うためか、最近のハリウッドに多い時流のひとつである。「バットマン」をはじめ「スーパーマン」「ロボコップ」など本作以降もリブート企画が待機中だ。

 リブート企画で最も成功したのは「バットマン」だろう。ティム・バートン監督の「バットマン」そしてクリストファー・ノーラン監督が手掛けた「ダ―クナイト」3部作。どちらも原作は同じバットマンだがアプローチの方法が全く異なる。既にバットマンが存在してヒーローとしての活躍を描くか、バットマン誕生までの過程を描くのか。ファンタジー色が強いかリアリティ溢れる内容にするのか等々…。同じ物語を描くということは、後者は前回とは異なる見せ方でないと、ただの焼き増しにすぎない。「アメイジング・スパイダーマン」は正に既視感の連続のように思えた。

 グリーンゴブリンとリザード、敵は違えど他は共通項が多い。冴えない主人公が蜘蛛に噛まれることでスパイダーマンに…優しい伯父夫婦、恋人の存在、力を手に入れたことへの葛藤、因果関係ほとんどが前3作に近い気がしてならない。また監督のマーク・ウェブは人間描写を丁寧に構築するためアクションの場面は後半に集中している。映画全体のバランス、冒険しているというワクワク、高揚感で言えばやはりサム・ライミ監督は巧かった。スパイダーマンの俊敏さを表現するトリッキーな動きが多いのは良いが、今のシーンもう一度観たい!!と渇望する見所がないのは残念である。

 原作が存在するため、またアメコミファンを納得させるため、基本設定やキャラクターのフォルム、人物像を大幅に変えるのは難しい。しかし、だからこそリブートの意義があるのではないだろうか。若手監督のマーク・ウェブにはもっと大胆な変革を見せてほしかった。


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