LOOPER/ルーパー ★★

LOOPER/ルーパー [Blu-ray]LOOPER/ルーパー [Blu-ray]
(2013/07/10)
ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット 他

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タイムパラドックスの許容範囲は??


 劇中、ブルース・ウィリスが「タイムトラベルは複雑なんだ…」と頭を抱えて悩むシーンがある。そこを許容できるかが「LOOPER/ルーパー」の評価を分かつ象徴的なシーンのように思えた。つまり「こまけぇこたぁいいんだよ!!」という観方と、物語にきちんと整合性を求めるかで今作の面白さは変わってくるのだ。

 個人的に「ルーパー」という作品は刺激的で野心に溢れた映画だと思う。設定やアイディアは革新的なものだが、大まかな発想が独り歩きし過ぎてあと一歩、詰めの部分で何か足りない。設定が先行しすぎたアンドリュー・ニコル監督の「TIME/タイム」でも同じような感覚に陥った。




*****以下、ネタばれ注意*****




 物語が複雑で、そのほとんどの説明をナレーションに頼っていたのはマイナスである。同じジョゼフ・ゴードン=レヴィットが出演した「インセプション」も複雑な物語ながら、素人であるエレン・ペイジの視点を利用しナレーション無しで、SF世界を語った。その辺り、クリストファー・ノーランは脚本と構成作りが巧いと思う。「ルーパー」はタイムトラベルに、超能力まで絡めているのだから難解この上ない。重箱の隅をつつけばきりがないが、どうしても分からなかった点がふたつ。ひとつは殺人が不可能となった未来世界でオールド・ジョーの奥さんが簡単に殺害されたこと。もうひとつは、オールド・ジョーがサラを殺害したことが、結果としてレインメーカーが誕生させてしまったのだが、オールド・ジョーがタイムスリップをしていない、最初の未来世界でレインメーカーが既に存在しているのが謎である。

 また「ルーパー」は並みのSF映画では考えられないくらいにキャストが豪華だ。ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリスという異色の2人に加えポール・ダノやジェフ・ダニエルズなどのキャストはなかなか渋い。そんな中でも、「コヨーテ・アグリー」で一世を風靡したパイパー・ペラーポがセクシーダンサーとして登場し、微乳を披露していたのには泣けた。またエミリー・ブラントが発情しておもちゃのカエルを鳴らした場面や、Tシャツ1枚で切り株を相手に斧を振りかざす姿が笑えた。凝りに凝ったSFの描写より、そういった場面の方が長く印象に残ったり。


■関連作品■
ダークナイト ライジング ★★★★
インセプション ★★★★
(500)日のサマー ★★★
ダイ・ハード4.0 ★★★
プラダを着た悪魔 ★★★★

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