ローン・レンジャー ★

ローン・レンジャー MovieNEX [Blu-ray]ローン・レンジャー MovieNEX [Blu-ray]
(2014/01/15)
ジョニー・デップ、アーミー・ハマー 他

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海賊映画は大成功、では西部劇は…??


 「ローン・レンジャー」 アメリカでは興行収入が散々な結果となっている。製作ジェリー・ブラッカイマー、監督ゴア・ヴァービンスキー、主演ジョニー・デップ、ウォルトディズニーピクチャーズといえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを生み出した強力な面々の組み合わせである。「海賊映画はヒットしない!!」という映画界の定石を覆し世界中で大ヒットさせた彼らだったが、西部劇は同じようにはいかなかったようにある。

 思い返せば「ローン・レンジャー」には「パイレーツ・オブ・カリビアン」との類似点が多い。

・製作スタッフ(音楽を含め)が同じ、現代劇ではない。
・ジョニー・デップ(トント)は主役ではなく、あくまで補佐的な立ち位置。
・ジョニー・デップの奇抜なコスチュームと動き、分かりにくい曖昧な意志と行動。
・主人公、ヒロインのキャスティングは現時点ではハリウッドスターではない。

 スタッフ、脚本、キャスト、製作費等々、全ての面で恵まれ手堅い印象を受けたが、その手堅さこそが新鮮味を削ぎ強烈な中だるみを生み出している。序盤とラストのウィリアムテル序曲にアクションを紡いだ一連の列車シークエンスは素晴らしいが、それ以外の部分の求心力が恐ろしく低い。回想を挟んだことによるテンションの低下、トントのギャグ、アーミー・ハマーの起用、上映時間、過度な期待…”たられば”になるが、映画をヒットさせることの難しさを改めて思い知らされたようにある。

 ジョニー・デップのいわゆるコスチュームキャラクターは、ジャック・スパロウでひとつの到達点を迎え「アリス・イン・ワンダーランド」を経由したいま、どんなコスチュームも奇抜な動きもやはりジャック・スパロウに重ねて観てしまう。彼のカメレオン的な洞察は楽しいが、素顔や別ベクトルでの演技を追求しても良いのでは。

 「インディアン嘘つかない」「ハイヨ シルバー!!」という言葉はどこかで耳にしたことがあったが「ローン・レンジャー」が起源だということを知り、驚く。アメリカで爆発的なヒットを飛ばした同テレビドラマは、1958年から日本でも放送され多大な反響があったようだ。そういえば鑑賞した劇場でも高齢の方の姿が目立った気がする。新しい解釈でのローン・レンジャーを、そのような世代の方がどのように見つめたのか気になるところだ。


■関連作品■
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち ★★★
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト ★★★
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ツーリスト ★★
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