R100 [Blu-ray]R100 [Blu-ray]
(2014/01/29)
大森南朋、大地真央 他

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アナーキーを貫くのに予防線を引いてはダメ


 謎のSMクラブへ入会した会社員、「R100」という題名、松本人志監督。これらの要素からして相当にアナーキーな映画になるのは間違いないと予想していた。感想としてはいつも通りにぶっ飛んだ内容だったが、どうしても許せないことがあった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 私が許せなかったこととは「R100」という物語自体をメタ構造にしたこと。つまり謎のSMクラブや不条理な出来事は劇中劇であり、物語の破綻やありえない事象などを、劇中内に登場する高齢監督に責任を転嫁したことである。謎の組織「ボンデージ」の存在意義や丸呑み女王など、劇中劇のスタッフに矛盾点を説明させるのもいかがなものか。「大日本人」でも「ここから実写になります」と警告メッセージを発したように、ギリギリのところで免罪符を準備しているのが無責任に思えるのだ。

 メタ構造にすることで、物語に深みがでるかといえばそうでもない。非日常的なクラブの存在は元々ファンタジーのようなものなので、細かいことは気にせずに最後まで突き抜けてほしかった。カルト映画として長く愛されるためにはあと少しの覚悟が松本監督には必要なのかもしれない。
 
 劇中で良かったのは、佐藤江梨子のボンデージ姿(寿司ネタ好きだなぁと思う)、片桐はいりの丸呑み女王、吊るされた嵐君(笑)。また「ヴァイブレーター」以来の大森南朋と寺島しのぶの共演、しかも全国シネコン上映でムチで打たれるなど、あの頃では想像がつかないほど2人揃っての大出世でありユニークな描写だった。

 とはいえ、どんな批判にも我流を貫く松本人志監督をはじめ、ここまで全4作を律儀に劇場で鑑賞したりと私自身もドMなのかもしれない。


■関連作品■
大日本人 ★★
しんぼる ★
さや侍 ★★
ハゲタカ ★★★
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