ロボコップ (2014) ★★

ロボコップ ブルーレイ版スチールブック仕様 (4,000セット数量限定生産) [Blu-ray]ロボコップ ブルーレイ版スチールブック仕様 (4,000セット数量限定生産) [Blu-ray]
(2014/07/02)
ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン 他

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オリジナル版と比較される困難な宿命


 例えば今作がリブートではないオリジナル作品だった場合、概ね好意的に鑑賞できただろう。しかし今作は「ロボコップ」であり、タイトルもそのまま「ロボコップ」である。そのように謳っている以上、オリジナルの1987年公開、ポール・ヴァーホーヴェン監督版と比較しない訳にはいかないのだ。

 最初からロボットが配備されている世界、人間としての意識を持ったままロボコップになる、ロボットに改造した後に真っ先に本人に素顔を見せる…等々、オリジナルと比べ多くの差別化が図られている。なかでも印象深いのは、生身の右手だ。それは映画公開前より話題となっており、一部ではスマートフォンを操作するため(笑)との噂もあったほど。実際はオリジナル版ロボコップで、マーフィがクラレンスのショットガンにより吹き飛ばされた部位であり、最も早く失った体の一部を今回は敢えて残すという、洒落たオマージュでもある。また、この右手はクライマックスでの演出に用いる大事な記号となっている点も巧い。しかしである。なにか足りない。思うに本作には突き抜ける快感のようなものが存在しないのだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




・オムニ社は義手や義足を作成するなどの社会貢献を果たしており、そこまで巨悪な企業に見えない。同様にノートン博士も悪ではない。
・オリジナルで心底怖かった敵対組織も、今回はよく分からないままフェードアウト。
・なんとなく悪そうだったオムニ社の軍事担当、ジャッキー・アール・ヘイリーもそこまで悪くなくフェードアウト。
・ロボコップは車に変わりバイクに跨るが目立ったアクションシーンはない。

 オリジナルのガソリンスタンド大爆発、ED-209が階段から落ちる、というような”コレだ!!”というインパクトがないのは、やはりマイナスである。私が考えるにロボコップの魅力は重量感、もっと言えば移動が遅い、そして実は弱いことが特徴だと思う。ロボコップのスーツが重すぎたという難点から派生した、この要素こそが愛おしく感じないだろうか。同じ金属ヒーローでは今日、アイアンマンがその地位を築いている。スピーディーさ強さはアイアンマンに渡せば良い。今作のロボコップにスピード感があること、走りジャンプする描写に、やはり違和感を禁じえない。ロボコップは遅く弱くなくては!!

 私はオリジナルの「ロボコップ」が大好きで、小学生の頃、VHSに録画したものを何度も何度も観直していた思い出がある。映画が好きになった原点がロボコップにあると言ってもいいくらいだ。そういう意味で(思い出補正があるにせよ)いかにオリジナルの完成度が高かったのか、またその本家の後を継ぐことが、いかに難度の高い宿命だったかということを今更ながら痛感した次第である。

 それにしても、今作でマーフィの妻を演じたアビー・コーニッシュのセクシーなこと。シャロン・ストーンを匂わせる妖艶さである。アビー・コーニッシュがエロいので良しとするか。


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