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ヒーローが12人登場しても散らからない、マーベル製作陣の超整理術


 “ヒーロー同士の対決”を題材にした映画が同時期に公開された格好である。大分の劇場でも「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(マーベルコミック)の公開初日に、1日わずかではあるが「バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生」(DCコミック)も上映されていた。どちらの作品も初日に劇場で鑑賞したが、観客の数・内容の満足度、共に「シビル・ウォー」が圧倒していたように思う。




*****以下、ネタばれ注意*****




 「バットマンvsスーパーマン」はヒーローが3人登場するが、対峙する確固たる理由やキャラクターの動機が定まっていない(又は散漫な)印象があり、展開に粗が目立った。さらにヒーロー同士の対決を巨大なヴィラン、ドゥームズデイを登場させることにより共闘へと運ぶのも安易である。ヒーロー同士の対決や葛藤を全て帳消しにするような終戦であった。

 では、「シビル・ウォー」はどうだったか。延べ12人のヒーローが集結しても、話の筋や理由づけに無理がなく、最後まで飽きずに鑑賞でき、驚きの展開もある。わずか148分の枠内に、ここまでの内容を繋げたマーベル流、超整理術には敬意すら感じるほどだ。

 序盤から中盤にかけては、前作「ウィンター・ソルジャー」同様に政治的でタフな味付けとなるが、その後、ニューヒーローのリクルートや空港での乱戦シークエンスは軽妙で華があるものに。正に祭りである。そこに止まらずラストではキャプテン・アメリカとアイアンマンの重く苦しい決別が待っていた。

 全体のバランスや流れが巧く、ずっとポリティカル風であれば息苦しく、ずっと軽妙で祭りであれば後に何も残らない作品になっていただろう。この絶妙なシーソーゲームを完成させるため、「シビル・ウォー」の脚本には1年近くかかったとのことだ。DC製作陣に足りないのは、キャラクターの魅力と映画としての魅力を併せる技量と時間ではないだろうか。

 今後、アベンジャーズメンバーは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ドクター・ストレンジ」等を経て20名以上にはなりそうである。さすがに飽和状態かと思ったが、アンソニー&ジョー・ルッソが、今作に引き続き「インフィニティー・ウォー」(アベンジャーズの続編)のメガホンを取ることが決まり、作品への不安はなくなった。


■関連作品■
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー ★★★
アイアンマン3 ★★
アベンジャーズ ★★★
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