ステーキ・レボリューション [DVD]


美味しそうなステーキが見たかったのに…


 肉、とりわけステーキである。「ステーキ・レボリューション」という題名と予告編で、今作に惹かれたのは自分のなかでステーキが好物であり、特別な存在だったからだろう。いわゆる”ごちそう”である。ステーキが鉄板の上で調理される様子や、それらを食する様は見栄えも良く、いかにも美味しそうではなかろうか。そのような心構えでいざ鑑賞してみると、求めていた食欲をそそる画は少なく進行も淡々としたものだった。

 “美味しいステーキを探すべく世界中を食べ歩く”このようなメインストーリーの場合、何も考えず、ただただ味のみを追求し、美味しそうなステーキを紹介するだけのポップなものと、その国の食肉文化や、牛の育て方、品種・飼料に至るまでを描く硬派なものとに分かれそうだが「ステーキ・レボリューション」はそのバランスが中途半端である。

 劇中では、牛の育て方について放牧か牛舎か、はたまた牛がよく太るように工業的に造られた飼料か、自然の牧草か、といった家畜産業の現状を訴追する硬派な側面がある一方で、美味しかったステーキを味のみで評しランキング形式で紹介する、なんともポップで分かり易い面も混在するのだ。

 この映画に単純さと美味しそうなステーキのみを期待していた場合は裏切られ、硬派なものを期待した場合は物足りず、文字通りの消化不良に陥る。しかしながら、世界中を旅する中で、日本の和牛が上位にランクインしていたのは、なかなかに誇らしかった。

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