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ヒーロー映画乱立時代に開花する毒花


 ここ数年、ハリウッドのビッグバジェット映画はアメコミヒーローものに占拠されていた。バットマンとスーパーマンが戦えば、同時期・同じ映画館でアイアンマンとキャプテン・アメリカが対決する、ひと昔では考え難い事態が巻き起こっている。

 私もヒーローものは嫌いではないので、ある程度は鑑賞しているものの、公開本数はインフラ気味だと思う。新たなヒーローが登場し、地球規模・宇宙規模の危機に陥りそれを救う、ヒーローは時として己の行動に悩み仲間と袂を分かつこともある…。このようなルーチンに食傷気味だった。

 このようなヒーロー映画乱立時代にこそ開花したのが「デッドプール」である。デッドプール最大の特徴は第四の壁を越えて観客に語りかけてくることだ。拷問中でも戦闘中でもお構いなし、赤いマスク姿の悪ガキは劇中とにかく喋る!!他のヒーローをディスり、自分の身内であるX-MENをディスり、現実世界の俳優をディスり、自らであるライアン・レイノルズを皮肉り、スタジオに対し予算が足りないと愚痴をこぼす。

 たしかに他の「バットマンVS~」「シビル・ウォー」に比べアクションの派手さはない。正義心もモラルもない。しかしながら、ただひとりの愛する女性の為だけに行動する姿に不覚にも感動してしまうのだ。

 結果、デッドプールはそこそこの製作費しか与えられなかったものの、興行収入は爆破的な大ヒットとなった。他のヒーロー映画にない要素が多く、それが新鮮に映ったこと、もっと言えばヒーロー映画が乱立している”現在”だからこそ、輝けた異端者ではないだろうか。乱立状態でなければB級映画として埋もれていた可能性が高い。
 
 映画の世界観を飛び越えて語りかける、ある種の反則技で一躍アメコミヒーローの人気者になったデッドプール。もちろん次回作の企画もあるようだが、予算を増やしたり、話の規模が大きくなったとき、この熱狂が持続するか非常に難しいように思える。キャラクターを理解しているライアン・レイノルズや今作のスタッフが携われば要らぬ心配事だろうか??三振かホームランか。終始喋りまくり落ち着きのないデッドプールのように、続編まで私自身もなんだか落ち着かない。


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リミット ★★★
X-MEN/ファースト・ジェネレーション ★★★

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