ストーリーはこれといった工夫のないありきたりなもの。様々な問題を抱える家族が娘のオーディション出場のためミニバスで旅に、そこで巻き起こる騒動を描いている。
このありきたりな脚本の「リトル・ミス・サンシャイン」がアカデミー賞主要4部門ノミネートにまで登り詰めた理由には登場人物の魅力、俳優陣のはまりようにあったと思う。
ヘロイン中毒で過激な言動癖のアラン・アーキン(今作でアカデミー助演男優賞を獲得)、怪しげな啓蒙活動にはまるグレッグ・キニア、怖面なのに実はエロい警察官(笑)など、登場して数シーンでその人物の特徴が分かるような自然な演出が巧い。
現代のアメリカの問題をそれぞれに投影したキャラクター設定や台詞が面白く、不器用ないい人達の集合なので憎めないのだ。
個人的に気になったのは、母親役のトニ・コレット。「シックスセンス」「アバウト・ア・ボーイ」では少し病的で暗い役、「イン・ハー・シューズ」でも妹の行動に振り回される姉、っと、彼女はどの作品でも疲れていて気持ちが不安定。今回も問題を抱える家族に例によって苛立ち始めるのだが、ちょっとだけ笑ったような顔で「もう、お手上げよ」と両手をあげるポーズをとるシーンがある。彼女のそれまでの役柄とキャリアの集大成を見たようで、そのポーズが妙に印象に残った。美人や綺麗といった形容が似合うわけではないが、独特な存在感と内に秘めた何かを感じずにはいれない、隅に置けない女優だなと思う。
本作を観るとアメリカという国はロードムービーの舞台に適している、と改めて実感できた。広々とした高速道路、カリフォルニアの青空と家族の気持ちがシンクロして、ラストはなんとも爽やかな気分になる。
■関連作品■
アバウト・ア・ボーイ ★★★★イン・ハー・シューズ ★★★
私も先日、この映画の記事をUPしたばかりです。
アメリカはロードムービーが人気があるらしいですね。
やはり、あの広大な土地と果てしなくまっすぐな直線の道路からすると、とても身近な内容になるので、共感性が高くなるんでしょうね!トニ・コレットは「アバルト・ザ・ボーイ」にも出演してましたね、そういえば^^今、まさきさんの記事を拝見して思い出しました♪
ヒュー・グランドと言い争っている様子が、今ふっと頭を過りました。特別に美形な女優さんではないけれど、雰囲気が良いですよね。
それと子役ながら、天真爛漫なオリーヴちゃんもかわいいセクシーダンスを披露してくれて楽しかったです。
スティーヴ・カレルも今回初めて彼の出演作品をみたのですが、なかなかいい俳優さんです。
では、またひょっこりお邪魔しますね★
宜しかったら、私も記事にしましたので
覗いてみてくださいね★
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