ミッション・インポッシブルシリーズ第3弾。チームプレイ、謎解き重視の「1」、恋愛、アクション、鳩(笑)の「2」とシリーズ毎に作風や監督を変えているシリーズ。
第3弾はその1と2の良いとこを上手く融合して、そこに家族(師弟)という色を強くだしていた。今回はイーサン・ハントが現役スパイを引退し新人スパイを育てる教官役として登場、さらには結婚までしてしまっている、トム・クルーズの実生活とだぶらせているような設定。この教え子や妻を救出するという大前提がミッションの背後にあり人間ドラマを前シリーズよりも濃くしているのだ。
肝心の内容は、教え子救出ミッション⇒バチカン潜入ミッション⇒橋の上での襲撃、この序盤〜中盤までの展開は興奮の連続。教え子救出ミッションでは無人マシンガン、銃撃戦に続き、僕が夢にまで見たヘリVSヘリ(おそらくコブラ)の大迫力空中チェイス、冒頭から度肝を抜かれた。
バチカンではパーティーに潜入するものでチームプレイや変装といったスパイ大作戦の本来の楽しみが味わえる。次の橋の上での襲撃では、新鋭監督J・J・エイブラムスがやりたかったであろう、手ぶれカメラと臨場感ある映像、無人戦闘機VSイーサン・ハントという近未来的な風味のアクションが楽しみめる。無人戦闘機からミサイル乱発、イーサン・ハントが車に叩き付けられたりスライディンク・ジャンプなどなど今作でも1番の見所だろう。
ここまでがおそらく1時間25分くらいなのだがこの後からが×ストーリーが駆け足になったことと見せ場がないということ。本来1番盛り上がるであろうラストもすごく地味なものに。序盤〜中盤のハイテンションが保てればシリーズ1番にも成りえたのに残念だ。
それと個人的に楽しみだったのは敵役として登場したフィリップ・シーモア・ホフマン。トム・クルーズとの共演は「マグノリア」以来だが今回は善VS悪と一変した関係。人間の頭に小型爆弾を仕掛けたり奥さんや「恋人の前で殺してやる」といった台詞など、その変態ぶりが本作でも発揮されていたので満足。最後の戦いがもっと見応えがあれば、尚良かったのだけど。
それにしても最近のトム・クルーズ作品。「コラテラル」「宇宙戦争」「M:I 3」ともに前半はものすごく面白いのに後半から失速するという傾向にある。作品や監督を慎重に選んでいるのになんだか惜しい。
■関連作品■
ミッション・インポッシブル ★★★★Mi : 2 ★★★宇宙戦争 ★★★クローバーフィールド/HAKAISHA ★★