ソフィア・コッポラ監督の前作「ロストイン・トランスレーション」と同じように、主人公の空虚・喪失感というのが論旨で多くの時間を割いている。経済的にも恵まれているのだが、どうにも心の穴が埋まらないという点も似ている。しかし今作では実在した人物を題材にしたせいか、その喪失からの脱却が描かれないのである。
フランス王太子妃になるものの、ルイ16世との性格の不一致や愛の欠如のせいもあり子供が生まれず、彼女は次第に物や夜会で寂しさを解消しようとする。その華麗な衣装やゴージャスな生活と空虚感を交互に傍観するだけで物語は一向に進まない。フランス革命が起こり、さあこれから、というときに終わるのも、処刑という描写は本作の意図とは違うからなのだろう。
では豪華な宮廷生活と空虚感のギャップを楽しめば良いのだが、マリー・アントワネットの言動がそこまで破天荒とも思えず、なんとも気持ちが抑制されてしまう。映像や音楽がスタイリッシュなのは分かるが、劇中の人物と同じように作品と自分との間に埋めようのない何かがあるなと感じた。
それにしても作品中のケーキや食べ物のなんとも美味しそうなこと。本当に1700年代にあのようなものが存在したのか、時代考証の末の演出なのかが気になった。
■関連作品■
エターナル・サンシャイン ★★★★スパイダーマン ★★★スパイダーマン2 ★★★スパイダーマン3 ★★★
観賞されたレビューを拝見させていただきました。
この映画は、悲惨な結末なだけに
今回のコッポラ監督は、現代の女性にも
歴史上の人物をおしゃれな映像に仕上げる事で
関心の無かった世界にも興味を持って貰いたいという意図があったのではないかな。。なんて思いました。
popで豪華で、まるで宝石箱をひっくり返したような
女性好みの映像。もう、それは女性が目を輝かせて観てしまうような煌びやかな世界にロマンスを求めてしまうんです。これは多分まさきさんに限らず、男性から観たこの映画は、酷評が続出しても仕方が無い事でしょう。
この映画は、それで良いんです。深く考えず、眼で見て楽しめるだけ。内容を考えたら、私もまさきさんの意見に賛成してしまいますもの^^
では、またお邪魔させていただきますね!
応援☆