小学生くらいのときに「ターミネーター2」のT-1000の変幻自在なさまを観て驚いた。また「ジュラシックパーク」の恐竜を観て、そのあまりにリアルな造形に驚嘆しCGの凄さを覚えた。そのときの感情がこの年齢になって、再び湧き上がるとは思ってもみなかったものだ。
世間では「トランスフォーマー」の映像を革命と評しているが正にその通りで、今作はILMの総力を集結させた衝撃の映像革命であり、今後の映画CG産業を語る上で、ひとつの指標となる素晴らしい出来栄えである。幼い頃、頭のなかで描く大都市でのロボットVS戦闘機といった、絶対に不可能だと思っていたイメージがいよいよ実現するのだ。
今作を手がけたのは商業ハリウッド映画の重鎮、マイケル・ベイとスピルバーグ。新たな物体をスクリーンに映したがるスピルバーグと、大規模でスピード感溢れるアクションに長けたマイケル・ベイ、大作が大好きな2人だけに「トランスフォーマー」はあらゆる具材を詰め込んで、限界まで煮込んだ鍋のような映画だった。よくよく観ると劇中には2人の味がよくでている。
2機のヘリコプターが夕日をバックに並行して飛ぶ→着陸→兵士がスローモーションで地面に降り立つ、などのシーンはまさにマイケル・ベイ。その演出とカメラワーク何度目だよと突込みたくなる。ビルの屋上から発炎筒で合図を送るシーンなどは「ザ・ロック」を思わせた。
一方で小さなロボットがこそこそと悪事を働き、ときに笑いを誘う様子はスピルバーグ節。軍基地、高速道路などで大規模なアクションシーンを展開させたかと思うと、やけにせせこましい部屋で、小さなロボット相手に大人が翻弄されるシーンは、スピルバーグのアイディアではないだろうか「宇宙戦争」の納屋のシーンを思い出す。
予告編を観ると地球にエイリアンが侵略する、パニック映画のような印象を受けるが、今作は原作通りのロボットヒーローもの。地球征服を目論む悪いロボットがいれば、地球や人間を守ってくれる良いロボットもいる。侵略ものであれば、人間が殺されたり犠牲になったりと悲観するシーンがあるが、今作は良いロボット達のお陰でなにも考えずに鑑賞できるのも嬉しい。ラストの軍隊VSオートボッツVSディセプティコンズの大乱戦は近年稀にみる、重量級スーパーアクションの連続だ。
またヒーローものとは別に、主人公を中心とする典型的なアメリカのティーン向けコメディ要素も色濃い。「40歳の童貞男」ネタや「ハッピータイム」などの台詞は大作映画には不釣合いだが、個人的には叫びたいほど面白かった。メカニカルな映像や上記のようなネタを踏まえ女性のリアクションが気になるところだが...??
■関連作品■
宇宙戦争 ★★★ミュンヘン ★★★40歳の童貞男 ★★
自分的には今のところ本年度NO.1かな
トランスフォーマー見てカマロに憧れたw
只、今回も宣伝メディアにうんざりしました。
まさきさんと同じように見に行った人のほとんどが宇宙戦争のような侵略ものと考えていたようですね