ローランド・エメリッヒ監督の作品はスケールの大きな破壊が売りだ。「インデ・ペンデンス・デイ」では宇宙船によって「GODZILLA」では怪獣によって、特に都市破壊ばかりを追求している。
それは今作でも同じで、爆風が高層ビルの合間を縫って迫ってくる「インデ・ペンデンス・デイ」での構図を、そのまま大津波に変えたようなシーンだったり、ニューヨークを吹雪で覆い・凍結させたり、今までに観たことのない画で地球崩壊のプロセス、都市破壊を描いていた。この辺りの映像は最新CG、気象シミュレーターを使った表現だけあって、迫力やリアルさが伝わってくる。
しかしである、肝心の人間ドラマが弱い。大津波から、間一髪逃れた主人公がとる行動は、本を燃やして寒さを凌ぎながら待つというもの。動きのない地味な展開に加え、後半では取って付けたような狼との遭遇。見せ場を作らないといけないのは分かるが、あまりに小さなやりとりに気持ちがのらない。
東京千代田区に雹が降る(笑)、乱気流、高校生クイズの対抗試合、友人の弟など、最後まで絡まない無意味な時間があるならば、デニス・クエイドとジェイク・ギレンホールの親子の間柄について、もっと時間を割いてでも良かったのでは。短い時間だったが、スコットランド研究所の3人のほうが記憶に残るものだった。
「デイ・アフター・トゥモロー」ではハリウッド映画には珍しく、アメリカ一強主義からの脱却を臭わせるシーンがある。副大統領のスピーチも、自国のそれまでの非を認め世界全体でこの危機を乗り切ろうと訴えかけるものであり、作品がアメリカ国旗から始まりラストは地球全体の画で終わるという演出にも、そのことは投影されていた。
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ゾディアック ★★不都合な真実 ★★★
なんかあるのかw?