インディ・ジョーンズ / 最後の聖戦 ★★★★★

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
(2008/06/06)
ハリソン・フォードショーン・コネリー

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 蒼い瞳をしたリバー・フェニックスの頭におなじみの帽子がかけられ、次の瞬間、ハリソン・フォードの顔に移行する。インディファンならずとも叫びたくなる演出だ。今作は「THE LAST CRUSADE(最後の聖戦)」と副題にあるように、インディ・ジョーンズ3部作の完結編と位置付けられ、これまでの様々な過去・秘密も明らかになった。

 アクションシーンはシリーズ屈指の激しさで、スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカス、フランク・マーシャルが、アイディアを絞り出した賜物なのであろう。ほとんどがチェイスシーンとなるが、陸・海・空すべてを制覇するダイナミックなシークエンスばかりだ。船のスクリューの後ろで殴り合い、飛行機はトンネルに主翼を折りながら突っ込み、戦車のキャタピラ上での死闘を繰り広げる、これらのスリルの創造や見せ方には感服してしまう。アクションが少ないと感じバイクシーンを追加したことは、サービス精神旺盛なスピルバーグ監督らしいエピソードだ。


インディ・ジョーンズ アドベンチャー・コレクション (期間限定生産)インディ・ジョーンズ アドベンチャー・コレクション (期間限定生産)
(2008/06/06)
ハリソン・フォード、カレン・アレン 他

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 また初めて父親を登場させたことにより親子関係を示し、物語に厚みと笑いを加える結果となった。ナチス・ドイツとの緊迫した展開のなかで、ひとつ抜けていた父親だが聖杯や息子に対する愛に満ちた人物である。勿論、名優ショーン・コネリーの存在がそれらを構築できた要因であり、「ジェームズ・ボンドがインディ・ジョーンズに」との不安もあったが、見事に作品に溶け込んでいたのが嬉しい誤算だった。ジュニアと息子のことを呼んでいた父親が、ラストで初めて「インディアナ」と語るシーンは冒険活劇を超えた感動を呼び起こした。

 過去の回想シーン、親子関係を見せることで、インディ・ジョーンズというヒーローにさらなる魅力を付加し、荒野の夕日をバックにシリーズは完結を迎えた。「スターウォーズ」や「ゴッドファーザー」など1作におさまらずシリーズ化された例は沢山あるものの、物語をそれぞれに完結させ、これほどバランスのとれた映画は「インディ・ジョーンズ」より他にない。


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インディ・ジョーンズのジャパンプレミアに・・・

インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説 ★★★★★

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
(2008/06/06)
ハリソン・フォード、ケイト・キャプショー 他

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 インディ・ジョーンズ第2弾はシリーズ中でも異色作と言われ、ファンの間でも賛否分かれる作品として議論が絶えない。ナチス・ドイツが絡まない、描写がグロテスク・暗い、ヒロイン・子供が騒がしい(笑)などの非難もあるが、個人的には「魔宮の伝説」も大好きである。

 「レイダース」でインディ・ジョーンズのある程度のフォーマットが出来上がっているが、冒険活劇物という観点からすると、奴隷の子供達を救い村の宝を取り戻す、険しいジャングルや奥深い洞窟が舞台である今作のほうが、純粋なアドベンチャーとは言えないだろうか。

 しかし、3部作で群を抜いて気持ち悪いのも「魔宮の伝説」だ。心臓をえぐりとられ、ワニに食べられ、猿の脳みそのシャーベットがでてくるなど、際どいシーンの数々にアメリカ公開時には新たな年齢のレーティングを設けたほどである。そのなかで昆虫の大量発生のシーンはきつかった。名前も知らないような、虫がうじゃうじゃと湧き出し、ムカデ・ゲジゲジ・甲殻類やカマキリ、、、レバーを引っ張るシーンではうじ虫のようなものまで観られる。思い出しただけでも背筋が凍るようだ。


インディ・ジョーンズ アドベンチャー・コレクション (期間限定生産)インディ・ジョーンズ アドベンチャー・コレクション (期間限定生産)
(2008/06/06)
ハリソン・フォード、カレン・アレン 他

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 恐怖と面白さは紙一重だ。危険なものほどスリルがあり、美味しい食べ物ほど体に悪いものである。スピルバーグ監督はそのことを充分に理解しており、ブラックな描写をあっさりと見せる所にエンターテイナーとしてのセンスを感じさせる。終盤ではトロッコチェイスや吊り橋を真っ二つに斬り裂くシーンなど、CG全盛期の現代でも見劣りしない最高に美味な見所もあり、ラストまで息つく暇も無い。

 その「魔宮の伝説」がシリーズ中で1番面白いという人も多く、1番面白くないという人も多いのは興味深い結果だ。個人的には、多くの人に今作を推したいのだが、スピルバーグ監督がDVDのコメントで「3部作のなかで最も思い入れのない作品だ」と断言してしまっているから救われない。


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ターミナル ★★★
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インランド・エンパイア ★★★★★

インランド・エンパイア 通常版 インランド・エンパイア 通常版
ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ 他 (2008/02/22)
角川エンタテインメント
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 ウサギ人間など、どこからその発想が湧き出るのだろうか。デイヴィッド・リンチ監督の作品には異質なキャラクターが登場する。「ロスト・ハイウェイ」ならミステリーマン、「マルホランド・ドライブ」ならカウボーイ、そして今回は3匹のウサギ人間。

 いずれも重要な意味をもちそうだが、何らかのシンボリック的な存在であり、最後までその素性は明らかにならない。これらのキャラクターが登場すると画面が引き締まり、とりわけ不気味でユーモラスである。他の監督が撮ったら途端にチープなものに、リンチ監督の腕によってそれらは上質な気品に満ちた存在へと昇華する。あのウサギのお面が発売されたら買って、頭からかぶってみたいものだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




 以下、私的な解釈だが今作のテーマは「救済」ではないかと思う。ロストガールが映画「47」の撮影中に殺され、その作品は未完となってしまう。
 この世に想いを残し成仏できない彼女は、テレビのなか(ロストガールの頭の中)のウサギ人間を通じニッキーと意識を繋げ、最終的には彼女によって救済される。ウサギ人間はロストガールとニッキーの意識交流を司るスイッチャー、夫に復讐をするまでの手助けをする存在。ロストガールの頭の中は観客に解るように、テレビという媒体を用いて表現していたのだろう。一方で「内なる旅」によってニッキーも、忌わしい過去の出来事から救済され、満ちたりた表情で「明日の自分」がいる椅子に座っていたのだ。
 リンチ監督は「考えずに感じろ」と言うが、どうしても辻褄を合わせたくなるものである。


デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1 (初回限定生産) デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1 (初回限定生産)
ジャスティン・セロー、ジェレミー・アイアンズ 他 (2008/02/22)
角川エンタテインメント
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 「インランド・エンパイア」の1番の見所は意外にもエンドロールだった。出演者のローラ・ダーンをはじめ、ウサギ人間のローラ・ハリング、劇中の台詞でしか存在しなかった片足の女性、ペットの猿、金髪のカツラをした女性、そして娼婦達が出現し歌い踊る。

 「マルホランド・ドライブ」でのパーティーの食事シーンで、点と点が線になった瞬間を彷彿させる世界観の広がりがそこにはあり、動的な画面とパワフルな歌は脳内を一気に快感へと導いた。強烈なイメージを頭に焼き付け、作品中の女性が救われるこの上ない大円団だ。


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