ラスト、コーション ★★

ラスト、コーション (Blu-ray Disc)ラスト、コーション (Blu-ray Disc)
(2008/09/26)
トニー・レオンタン・ウェイ

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 「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー監督賞を受賞したアン・リー監督の最新作。前作に引き続き禁断の愛を描き、激しいベットシーンで中国ではその一部のシーンがカットされるなど公開前から話題が絶えなかった。日本版はR-18指定となったが若干のぼかしはあるものの、濃厚な描写はそのままとなっている。




*****以下、ネタばれ注意*****




 158分という長い上映時間。大作の香りが漂うが物語はいたってシンプルなものだった。作品の構成は抗日の流れに感化された学生時代と、国民党抗日組織に属しながら活動を行った、2つの時代に分けることができる。理想に溢れ活き活きと動き回る前半と、様々な事情を鑑み気持ちに迷いが生じる後半のトーンの違いが印象的である。中国本土で育った普通の女性と、上流階級の婦人に扮する2人の人格を使い分けるタン・ウェイが「ラスト、コーション」の見所のひとつだ。マイ夫人として工作活動を行うも、どこかにあどけなさが残る素振りが彼女独特の魅力ではないだろうか。


ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディションラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション
(2008/09/16)
トニー・レオンタン・ウェイ

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 最近、似たようなニュースが現実でもあったが、色仕掛けで男性に近付いた場合、任務の粋を超えて気持ちが入ってしまうのも分かる気がする。特に今作で言うなら激しい情事を重ねるうちにワン・チアチーという人格がマイ夫人に移っていったこと、また愛の無かったセックスが徐々に互いを認め合う形になったことで心が移行したのだろう。トニー・レオンの苦悩と孤独を吐露しはじめるタイミングも見事だ。

 余談だがタン・ウェイの正体に気付き急いで車に乗るシーン、あまりに見事な飛び込みようでその動作が面白かった。サザエさんのエンディングで磯野家が家に吸い込まれる画を連想させるほど、スムーズすぎる乗り込みである。


■関連作品■
ブロークバック・マウンテン ★★★

[ 2008/09/26 00:00 ] ラブロマンス | TB(0) | CM(0)

マイ・ブルーベリー・ナイツ ★★

マイ・ブルーベリー・ナイツ 【Blu-ray Disc】マイ・ブルーベリー・ナイツ 【Blu-ray Disc】
(2008/09/12)
ノラ・ジョーンズジュード・ロウ

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 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」はポスターやパッケージがお洒落である。ジュード・ロウとノラ・ジョーンズのそれぞれの顔が、反転した状態でキスをしているものだが劇中でも同じシーンが用意されていた。残念なのは、アイスのバニラを唇に残したままカウンターで眠っているノラ・ジョーンズがそこまでセクシーではないということだ。それ以前に、"唇にバニラをつけて居眠りをする女性"というシチュエーションが現実にあまりない気もする。静止状態なら画になった構図だが、ラストシーンで動きをつけて観せられると興醒めしてしまったのだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




 今作がユニークなのは主役のジェレミーとエリザベスの2人のストーリーだけではなく、エリザベスがニューヨークから離れ、各地を旅するロードムービーの要素が存在することだ。しかもそのエピソードの間は主役の2人よりも、現地の人物にスポットを当てているため、つい本筋を忘れてしまいそうになる。


マイ・ブルーベリー・ナイツ プレミアムBOX【5,000セット限定生産】マイ・ブルーベリー・ナイツ プレミアムBOX【5,000セット限定生産】
(2008/09/12)
ノラ・ジョーンズジュード・ロウ

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 エリザベスは2つの土地で出会った人と、それぞれの喪失を見届けることで自分自身を省みて再びニューヨークに戻る決意を固める。車の購入代金を貯めるためにダイナーのウェイトレスで働くという、典型的なアメリカ女性人像がなんともキュートに思えた。それぞれの役者に均等に見せ場があるため、その個性を眺めるのも楽しい。

 物語の途中で色が暗転したり、スローモーションで街並みの映像が挿入される演出は、ウォン・カーウァイ監督お得意の技法である。淡白なストーリーではあるものの、時間が経つにつれて「実は良い作品なのでは…」と振り返ることが今作は多かった。ブルーベリーパイにバニラアイスがじわじわと溶け込んでいく、その交わる過程が自分の心模様と重なって見えた。


■関連作品■
こわれゆく世界の中で ★★★
ホリデイ ★★★
ファウンテン/永遠につづく愛 ★
ニューオーリンズ・トライアル ★★★
アバウト・ア・ボーイ ★★★★

[ 2008/09/22 00:00 ] ラブロマンス | TB(0) | CM(0)

ストーリー・オブ・ラブ ★★★★

ストーリー・オブ・ラブ 特別版ストーリー・オブ・ラブ 特別版
(2002/04/05)
ブルース・ウィリスミシェル・ファイファー

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 20代も半ばを過ぎると周りの人たちが結婚をしていく。めでたいことだが、最近では離婚の相談を持ち掛けられることもしばしば。自分は未婚なので上手にアドバイスは出来ないが、そんなときは「ストーリー・オブ・ラブ」を観れば良いのでは、とある時にふと思った。幸せだった2人が別れる原因は様々だが、特殊な事例を除いて、大半のカップルは本編で語られるような理由から、心が離れていくのではないだろうかと感じたからである。




*****以下、ネタばれ注意*****




 本作では離婚間際の2人、ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーの回想録で物語が進んでいく。出会い・結婚・育児・ケンカなど小さなエピソードを思い返しながら、自分を見つめ直し、最終的には相手のことを考え始めるのだ。全編に渡りストレスのたまる展開の連続だが、それでこそ、ラストのミシェル・ファイファーの独白が心に沁みる。その独白の直前、車の中でウォッシャー液の交換ランプの点滅をちらりと見つめたのがポイントで、この演出は巧いと思った。

 「結婚前には両目を大きく開いて見よ。 結婚してからは片目を閉じよ」という言葉があるが、正にその通りで、相手の嫌なことも欠点も含めて、(相手を)理解し受け入れることがなによりも大事だということだ。

 その他に「結婚なんてロマンスの抹殺装置」「愛は欲望が姿を変えただけ 欲望は消える」など友人の小言も意外と面白かったりする。離婚を考えている2人にお勧めだと前述したが、よくよく考えると、鑑賞後さらに気まずい雰囲気になる可能性も否めない。気持ちの離れた2人が映画1本でガラリと方向が変わったら奇跡であるが、一石を投じてみる価値のある作品だ。


■関連作品■
ダイ・ハード ★★★★★
ダイ・ハード2 ★★★★
ダイ・ハード3 ★★★
ダイ・ハード4.0 ★★★
アンブレイカブル ★★★
バットマン リターンズ ★★★

[ 2008/08/14 00:00 ] ラブロマンス | TB(0) | CM(0)
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