スーパーバッド / 童貞ウォーズ ★★★

スーパーバッド 童貞ウォーズ コレクターズ・エディションスーパーバッド 童貞ウォーズ コレクターズ・エディション
(2008/01/23)
ジョナ・ヒルクリストファー・ミンツ=ブラッセ

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 アメリカの高校生活はパーティーだらけなのか。週末ごとに自宅で行われるパーティーやプロムパーティーといった具合に、ティーン向け映画では頻繁に出てくる舞台である。劇中でも語られるように、女の子にもてようとするなら、これらのイベントを制することが必須のようだ。またお酒を買う際にIDを提示しないといけない、というのは意外だった。アルコールに対する規制が日本よりアメリカの方が厳重なのだなと感心させられたシーンだ。

 「スーパーバッド」は「アメリカンパイ」と同様に、初Hを目指す3人の男子高校生を描いた青春コメディである。そのせいか序盤からエロトークが満載であり、とりわけ小さい頃に男性器の絵を描くことに執着していた、エバンのエピソードは最高に可笑しい。その奇妙な絵や生々しいナレーションが、日本未公開になった原因になったのかなと規制線の境界をついつい勘ぐってくまう。しかし中盤以降では、「アメリカンパイ」とは違う要素、「スーパーバッド」がただのコメディ映画に終わらなかった"大人になること"という別のテーマが見えてくるのだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




 途中から登場する警官2人は職務を全うしつつも、マクラビンと出会うことで大人への反抗心を見せ始め、最終的にはパトカーまで燃やしてしまう。マクラビンに銃を撃たせ「大人になるとはこういうことなんだよ」と言わんばかりに、しみじみしている姿が妙に悲しい。

 もっと素晴らしいのはラストカットだ。エレベーターを降りながら、後ろをちらりと振り向くエバン顔はこの上ない切ないものだった。大人になること、時間は戻せないこと、友人との別れ、といった要素が凝縮されており、既存のコメディ作品にはなかった大きな余韻を残している。「スーパーバッド」がアメリカで大ヒットした理由がこの辺りの演出から読みとれる。余談だがマクラビンがお笑い芸人のジョイマンに見えて仕方がなかった。


■関連作品■
トランスフォーマー ★★★

[ 2008/06/04 00:00 ] コメディ | TB(0) | CM(2)

ストーリーテリング ★★★★

ストーリーテリングストーリーテリング
(2003/09/05)
ジョン・グッドマン

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 「フィクション」と「ノンフィクション」と題された2部構成で展開される「ストーリーテリング」。面白いのは80年代と2000年を舞台にしたことで、それぞれの時代での世相を反映した風刺や人間模様がブラックに描かれていることだ。それぞれの話に主人公が居て、それぞれの結末を迎えることになるのだ。

 「黒人を差別してはいけない」と自分に言い聞かせ、SM好きな黒人教授の言いなりになり、身体を捧げてしまう白人女子大学生。80年代のアメリカでの出来事を虚構(フィクション)と題して描く。

 家庭環境は中流かそれよりも上、経済的に裕福で豊かだが無気力で落ちこぼれの高校生。アッパーミドルの典型的な家庭の様子を現実(ノンフィクション)と題して描く。

 劇中内に凝縮されたアメリカ社会への皮肉、世間では黙殺されタブーとされている事柄を、およそ90分に詰め込んだ勢いが素直にすごい。低俗なのか真摯なのか、笑えるか笑えないか、微妙でデリケートな台詞や描写をどう捉えるか、そこは鑑賞者の判断だ。

 個人的には手放しに笑ってしまったのだが、この笑うという行為自体、自分自身(鑑賞者)を冷笑していることであり、あまりに窮屈で理不尽な世の中を、ブラックユーモで埋め尽くした監督トッド・ソロンズの狙いそのものなのだろう。好き嫌いがはっきりと分かれ、問題視される映画。実現は難しいが、日本の現状をユーモアにまとめた「ストーリーテリング」のような邦画がひとつくらいあってもいいように思った。


■関連作品■
レディ・イン・ザ・ウォーター ★
ヒート ★★★★

[ 2008/05/30 00:00 ] コメディ | TB(1) | CM(2)

ジャッカス2.5 / 封印解禁  ★★

ジャッカス2.5 封・印・解・禁ジャッカス2.5 封・印・解・禁
(2008/05/16)
ジョニー・ノックスヴィルバム・マージェラ

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 本作「2.5」は正式な劇場映画ではなく、「jackass number two」の削除部分をピックアップした内容になっている。映画版からのカット映像、そして挿入されるインタビューのせいで本来のジャッカスにあるテンポの良さや過激さからは、どうしても見劣りする部分はあった。

 しかし、映画に納まらなかった内容とはいえ、排泄物・嘔吐ありのR-18指定作品。観る人はある程度の覚悟が必要だ。またメイキングのなかで、メンバーの悪戯にマジ切れするショットは貴重であり、あれだけ常識ハズレな行動しつつもやはり人間なんだな、と何故か安心してしまう。

 好きだったエピソードは「股間にゴルフボールをセットしてスイング」「アナルビーズでたこあげ」「オナラの実体化」である。特にオナラの挑戦は馬鹿馬鹿しすぎて爆笑もの。メンバーの肛門に空気を送り、間近でオナラを嗅いだスティーヴォは案の定ベランダから嘔吐(笑)彼はいつでも吐けるのだな、と感心してしまう。

 DVDの特典のなかには「Jackass the Game」のメイキングがあった。ジャッカスのゲームがあること自体、初めて知ったのだが、調べると北米版PS2、PSP、ニンテンドーDSと3機種で発売されていることが判明(それぞれ対象年齢規制が有る)。

 PS2版はリージョンの関係で日本の本体では遊べないが、PSPとNDS版ならば日本の本体でもプレイすることが可能である。くだらないことを己の身体でためすことがジャッカスなので、ゲーム内容も本当にくだらなそう。しかしモーションキャプチャーや本人によるアフレコなど、意外と本腰なので気にはなる。くだらないことを本気でやるのは好きなので、ちょっとPSP版でも買ってみようかな、と思った。


■関連作品■
jackass number two ★★★★



Jackass The Game - ジャッカス ザ ゲーム(海外北米版 PSP)の詳細を見る



Jackass The Game - ジャッカス ザ ゲーム(海外北米版 Nintendo DS)の詳細を見る


[ 2008/05/23 00:00 ] コメディ | TB(0) | CM(0)
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