ブリッジ ★★

ブリッジ ブリッジ
エリック・スティール (2007/11/22)
アミューズソフトエンタテインメント
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 ゴールデンゲート・ブリッジで自殺をする人々を捉えた問題のドキュメンタリー映画。驚いたのは自殺をする、橋から飛び降りる瞬間の映像が固定カメラではなく、人の手によって撮影されたものだということだ。

 つまり自殺をする瞬間が偶発的な出来事ではなく、時を同じくして克明に目撃していたカメラマンが居たということである。橋の上で同じ場所を何度も行き来し、迷う行動が自殺者にはあり、その挙動不審な言動を察知すればカメラマンはその行為を止めることもできたのだ。今作は自殺問題を強く肯定も否定もせず、問題提起を扱うに止まっている。自殺の是非を問うという、スタンスのようだがその前にカメラマンはどのような気持ちで撮影していたのか、その瞬間に「すごい映像が撮れた」と内心では思っていたのではないだろうか??撮影を終えた後に少しでも気が咎めたのだろうか??この辺り、ジャーナリズム・製作という観点、人道的・道徳観など境界線が非常に難しく、ピューリッツァー賞をとったケビン・カーターの問題ではないが、なんともすっきりせず気持ちが悪かった。

 今作ではゴールデンゲート・ブリッジで自殺した人の家族や友人のインタビューが全体のほとんどを占めている。そのなかで橋から飛び降りて助かった男性と、その家族のインタビューは興味深く、両者の想いの違いが鮮明に見て取れた。それでも前述のように作品が問題提起に止まっているせいか、鑑賞し終えても記憶に残ったのは、壮大な景観のゴールデンゲート・ブリッジの映像と飛び降りる際の映像くらいである。

 自殺は今や大きな社会問題だ。腫れ物に触るな、タブーに触れるな、とは言わないが今作のように微妙なラインで描くことは、ウェルテル効果や模倣性を増長させる危険も潜んでいる。踏み込むには相当の覚悟が必要だが、そういう意味では「ブリッジ」は自殺問題というものを根本から捉えきれていないような気がした。


[ 2007/11/27 00:40 ] ドキュメンタリー | TB(0) | CM(2)

デート・ウィズ・ドリュー ★★★

デート・ウィズ・ドリュー デート・ウィズ・ドリュー
ブライアン・ハーズリンガー、ドリュー・バリモア 他 (2007/06/22)
アミューズソフトエンタテインメント
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 今作はクイズ番組で獲得した賞金1100ドルの予算と30日間という限られた期間のなかで、映画業界にコネもなにもない素人のブライアンが女優のドリュー・バリモアとデートできるか。という一昔前のテレビ番組でありそうな奇抜な発想のドキュメンタリー映画である。




*****以下、ネタばれ注意*****




 結論から言うと、30日以内でのデートは無理だったが、最終的にブライアンはドリュー・バリモアとのデートに成功するのだ。まったくの素人がハリウッド女優とデートする偉業には爽やかな感動さえ覚える。笑いを誘うだけのドキュメンタリーと軽く思っていたが、劇中のドリュー・バリモアの言葉にあったように「リスクを冒さないのは 人生の浪費だ」という信念のもと、無謀なことにも直向きに挑戦する彼の姿は、勇気付けられたりもするのだ。

 今回デートが実現したのは、そのチャレンジ精神と彼のユーモラスな人柄に勝因があったのだろう。本番のデート前にそっくりさんとデートの練習をしたり、デートが決まった瞬間のリアクションだったり(その辺の一般人と握手する)喜怒哀楽の感情表現が豊かでこちら側も感化され、思わず応援してしまうのだ。

 彼が今後どのような職に就くのか知らないが、リスクを恐れずに人生の一大ギャンブルに勝ったことでプラスに転じるだろうし、ドリュー・バリモアのプライベートの人柄の良さも観れて、相乗効果を上げていたなと感じた。


■関連作品■
ラブソングができるまで ★★★

[ 2007/08/20 00:05 ] ドキュメンタリー | TB(0) | CM(0)

ダーウィンの悪夢 ★★

ダーウィンの悪夢 デラックス版ダーウィンの悪夢 デラックス版
(2007/07/06)
フーベルト・ザウパー

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 本作の意図はナイルパーチによって引き起こされた、ヴィクトリア湖周辺の負の連鎖を描くというもの。しかしナイルパーチが貧困に結びつくまでのそれぞれの因果関係が希薄であり、根拠や論点が明確ではなかった。

 例えば売春・HIVの問題などは、ナイルパーチやそのナイルパーチを運ぶ操縦士が存在しなくとも発生しうる要因でもある。また序盤から最後まで見え隠れするのが、セキュリティーが甘いムワンザ空港を利用した武器の密輸、監督はナイルパーチよりもむしろこの問題のほうを訴えたかったのでは??と思うほどインタビューも展開も強引であり作為的な印象をうけた。

 終始インタビュー形式で進むため大きな展開はない。それでもナイルパーチの残骸を拾い、干して、食用に揚げて売るという一連のシーンは、あまりの不衛生さと無残な光景に相当インパクトがあった。

 ナイルパーチの主な輸出先が欧州や日本という事実から、昨今の食の安全に対する不信感が一層深まったように思える。


■関連作品■
不都合な真実 ★★★

[ 2007/07/24 00:39 ] ドキュメンタリー | TB(0) | CM(0)
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