ランボー / 最後の戦場 ★★★






 本作を観て、軍事政権下おける内戦の描き方が一方的過ぎる、好戦的に描いている、と批判をする人もいるかもしれない。しかし不器用とも時代錯誤とも言われようと、自分にとってはこの方法しかないんだ、というランボーの想い、そしてなによりもスタローン自身の熱い想いが胸に響いてきた。

 「ランボー 最後の戦場」では「怒りのアフガン」とは異なり、戦うことの意義を様々な演出を交えて訴えている。非暴力で世界を救おうとするNPOと、戦うことでしか生きる意味を見い出せない男の対比はそのことを際立たせていた。現地の村に本や薬を与えるNPO団体、その一方で船に残った死体を処理するランボーの行動をカットバックで見せる演出は、手段の違い・生き方の違いを見事に表現しているシーンだ。

 魅せる戦い方から泥臭くとも、ひたすらに敵を討つスタイルは闘争の本能がまとわりついている、ランボー本来の行動に即したものである。アクションのスケールやギミックという角度から捉えれば、過去のシリーズよりも見劣りするが、それを補う迫力やリアリティがあった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 戦いを終え、無数の死体や生き残ったメンバーを見渡すランボー。その出来事を踏まえて、彼は新たな生きがいを見つけ出そうとしたのだろう。帰郷し再びアメリカの地を歩く彼の後姿には、孤独な人生を背負ってきた影と、微かな希望も覗かせた。大きな余韻を残す、この上ないラストシーンだ。

 それにしても、目で確認できる範囲でこれほど人が死ぬ映画も珍しい。「プラベート・ライアン」「スターシップ・トゥルーパーズ」「ゴースト・オブ・マーズ」よりもひょっとしたら多いかもしれない。いずれにせよ、90分少しの短い上映時間に凝縮された激しい戦闘シーン、人体損壊の連続にはただただ圧倒される。


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ランボー/最後の戦場 ★★★






[ 2008/05/31 00:00 ] アクション | TB(0) | CM(6)

ランボー / 怒りのアフガン ★★★

ランボー 怒りのアフガン『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)ランボー 怒りのアフガン『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)
(2008/04/23)
シルヴェスター・スタローン、マーク・デ・ヨング 他

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 「ランボー」からキャラクターを転換させての「怒りの脱出」。そしてパート2の味付けをさらに増長させたのが「怒りのアフガン」だ。ここまでくると完全に1人で戦争を起こしている。ロケットランチャーを発射し、ヘリコプターを操縦し、仕舞いには戦車まで操るという信じがたい展開になった。

 今作が本編中で、多くの死者がでているため「最も暴力的な映画」としてギネスブックに認定されたのは有名なエピソードだ。たしかに物語としては大味で悲惨であり、パート1のような寂寥感の欠片もない出来栄えである。評価も3部作中、1番低いのだが個人的に、アクションの質は最高レベルだということは言いたい。

 良くも悪くもエンターテイメントに徹しており、弓矢の先に火薬を巻きつけ、「怒りのアフガン」で爆発させたのはなんと軍事ヘリコプター!!絶対にあり得ないし(笑)他の映画で散弾銃などでヘリを撃墜する無理な描写があったが、まさか矢1本でヘリコプターとは…さすがランボーである。また中ボスとの死闘も見所のひとつ。荒野の岩山で闘うのだが、首にロープぐるぐるまきつける→回し蹴り→穴に落下→首吊り状態→胸の手榴弾爆発で爆死。目も当てられないほど悲惨な死に様が逆に可笑しかったりする。他にも、低空飛行のヘリを真横から撮影しているスピード感のあるショットは素晴らしい。周りの爆発の煙を螺旋状に巻き込む様子は壮観で美しいものだ。

 筋肉を鍛えぬいたヒーローが裸ながら銃を乱射し、なにも考えず悩まずに巨悪を討つ、これが80年代のアクション映画のフォーマットだ。無駄に派手、無駄に大袈裟、ステレオタイプにはまった80年代アクションの代表の一角として、是非とも記憶に留めておきたい作品である。


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ランボー/怒りの脱出 ★★★
ランボー/怒りのアフガン ★★★
ランボー/最後の戦場 ★★★


ランボー 最後の戦場ランボー 最後の戦場
(2008/04/23)
シルベスター・スタローン他 横山啓明

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ランボー トリロジーセット―『ランボー 最後の戦場』公開記念スペシャル・プライス版】―(初回限定生産)ランボー トリロジーセット―『ランボー 最後の戦場』公開記念スペシャル・プライス版】―(初回限定生産)
(2008/04/23)
ブライアン・デネヒー、シルヴェスター・スタローン 他

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[ 2008/05/16 00:00 ] アクション | TB(0) | CM(2)

ランボー / 怒りの脱出 ★★★

ランボー 怒りの脱出『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)ランボー 怒りの脱出『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産)
(2008/04/23)
リチャード・クレンナ、シルヴェスター・スタローン 他

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 「ランボー」という言葉を聞いたときに「銃を乱発する暴れ者」など非常に攻撃・暴力的なイメージを連想させるが、それらは「怒りの脱出」以降の彼の姿から由来ているのではないだろうか。ベトナム後遺症に悩み、自国で1人、虚しく抵抗していた前作のランボーの言動にはまさしく反戦の色が滲み出ていた。

 しかし今作では単身でベトナムに乗り込み、捕虜を助けるとはいえ、戦争に近い状態を生み出しているのだ。パート1で相手を1人も殺さなかった(事故死以外)彼からは、かけ離れた展開であり、反戦よりむしろ戦いを好んだかのように映っている。好戦的になることにより、興行収入も前回より増えて大ヒットしてしまったのも皮肉なことだ。

 それでもラストでトラウトマン大佐に「彼らが国を愛するように、国も彼らを愛してほしい 俺の想いも同じです」と語るシーンに、本来のジョン・ランボーの熱い気持ちが垣間見れる。後ろ姿で終了するラストカットと併せることにより、ただのアクション映画ではないことをギリギリ匂わせていた。

 ランボーのトレードマークに弓矢(アーチェリー)が挙げられるが、今作より登場し次作でも大いに活躍するアイテムとなる。矢の先に火薬を積めているとはいえ、放たれた1本の矢で大型トラックが大爆発するのは反則(笑)しかも内側から爆発していたりと、よくよく考えると面白いシーン。またヘリを360°旋回させながらミサイルやガトリンクを乱射するシーンはアドレナリン全開の見せ場である。


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ランボー 最後の戦場ランボー 最後の戦場
(2008/04/23)
シルベスター・スタローン他 横山啓明

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ランボー トリロジーセット―『ランボー 最後の戦場』公開記念スペシャル・プライス版】―(初回限定生産)ランボー トリロジーセット―『ランボー 最後の戦場』公開記念スペシャル・プライス版】―(初回限定生産)
(2008/04/23)
ブライアン・デネヒー、シルヴェスター・スタローン 他

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[ 2008/05/04 00:00 ] アクション | TB(0) | CM(0)
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