誰が電気自動車を殺したか? ★

誰が電気自動車を殺したか?誰が電気自動車を殺したか?
(2008/08/20)
ドキュメンタリー映画

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 ガソリンが高い。レギュラーを満タンまで給油すると、5000〜6000円は簡単にいく状況である。最近ではエコドライブを心がけ、ゆっくりとアクセルを踏むも後ろの車から煽られたりと散々だ(笑)そんなガソリンや車に対する意識が強い今だからこそ「誰が電気自動車を殺したか?」というタイトルは非常に惹きつけられるものがあった。

 今作では1990年中頃からアメリカで販売されたGMの電気自動車、EV1にスポットをあて、なぜ環境に優しいとされる次世代の車が普及せずに、市場から衰退したのかを追っている。「誰が殺したか?」の問いに対し、今作の解答は消費者、自動車メーカー、石油会社、政府、大気資源局、水素燃料電池と様々な分野の相乗が、電気自動車を抹消したのだと解いていた。なんとも、まとまりに乏しく当たり前の解答である。

 ガソリン車に対する代替手段が見つかれば、既存の産業から圧力があるのは周知のことであり、上記のように多くの解答を見せるのではなく一つに絞って追求してほしかった。事実を追うという点でいえば優秀なドキュメンタリーだが、目新しい驚きもなく、作品から訴えかける熱のようなものも感じられなかった。


投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然
(2001/01)
ロバート・J. シラー

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 それなら「誰が電気自動車を〜」ではなく「誰がガソリンを高くしているのか?」にして、機関投資家や投機マネーに迫ったドキュメンタリーのほうが時流に即し、面白そうである。2009年にはドバイに約818mという超高層ビル、ブルジュ・ドバイが竣工予定だ。驚愕の高さの建造物は人類の英知の結集として、熱狂と興奮を運びそうだが、原油高によって影響をうけた世界中の労働者の悲鳴も聞こえてきそうである。中東バブル、ドバイの発展は砂上の楼閣なのか今後も注視しなければならない。

 それにしてもガソリンが高い。リッター180円はコーラの約2倍の値段である。ガソリンの代替燃料としてコーラがエネルギー源となる車が誕生しないだろうか。コーラで車が走り、喉が渇いたら人間も飲める、街にはコーラステーションが建設され…個人的にコーラが好きなので(笑)それはそれは夢のような世界だ。


■関連作品
シッコ ★★★★
不都合な真実 ★★★
エンロン/巨大企業はいかにして崩壊したのか? ★★★

[ 2008/08/20 00:00 ] ドキュメンタリー | TB(0) | CM(0)

インクレディブル・ハルク ★★★

インクレディブル・ハルク (エドワード・ノートン、リブ・タイラー 出演)インクレディブル・ハルク (エドワード・ノートン、リブ・タイラー 出演)



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 「ハルク」は2003年にアン・リー監督の下、1度は映画化されているが今作はその続編ではなく、新生の「ハルク」として刷新された作品である。わずか数年で、新たなるプロジェクトを立ち上げることは映画界でも珍しいことだが、ハルクというアメコミヒーローがいかに人気があるかを伺わせる流れだ。

 アン・リー監督の「ハルク」はブルース・バナーの内面や人物描写に重きを置きすぎたために、どこかテンポが悪くエンターテイメント性を欠く内容だった。その点を踏まえての新生ハルクだけあり今回は冒頭から展開が速い。2003年版で何十分もかけた、ハルク誕生のエピソードをオープニングクレジットでさっと紹介し、その後は逃亡・変身・活躍をアクション満載で描いている。以下、アクションシーン別に内容を挙げてみた。




*****以下、ネタばれ注意*****




1.ブラジル・スラム街での逃走劇
 現実世界にこのような場所があるのかと驚いたのが、ブラジル・スラムの街並みである。「シティ・オブ・ゴッド」を過去に鑑賞したことがあったのだが、今作のように空撮を用いて1ショットで観せられると、その広さと斜面に密集した家々がまるで絵本の世界のものと思えるほど壮観なシーンだった。この地形を利用しての人間VS人間の逃走劇。狭い路地を駆け抜けるのだが、エドワード・ノートン本人が映るアクションシーンはここで最後となり、以降はCGのハルクが暴れることになる。


ハルク 2枚組スペシャル・エディションハルク 2枚組スペシャル・エディション
(2003/11/28)
エリック・バナジェニファー・コネリー

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2.カルヴァー大学敷地内 芝生上での戦い
 このシーンで初めてハルクの全体像がはっきりと観えるのだが、真昼間、都会のなかの青々とした芝生の上で戦う様子がなんとも新鮮である。ハルクVS人間なのだが、超人的な動きで攻撃するティム・ロスやガンマ砲を発する新兵器などの見せ場が続く。面白いのは軍隊の重兵器が一斉ではなく順序よく攻撃しているところだ。ジープからハルクに攻撃→破壊される→次の兵器という具合である。芝生の向こうからジャンプして登場するジープが、いちいち可笑しかった。

3.ハルクVSアボミネーション 都心部での戦い
 ラストを飾るのがハルクとアボミネーションの決戦であり、都心のど真ん中で、車をなぎ倒しながら2体の重量級の攻防が繰り広げられた。ハルクの相手が人間のみだった2003年版とは異なり、分かり易い悪玉を出現させたことで単純に楽しむことが出来た。「ハルクスマッシュ」も綺麗に決まり気持ちが良いシーンである。

 以上、3つのシーンは時間帯やキャラクター、場所を上手に変え様々な角度からアクションの面白さを引き出していた。ルイ・レテリエ監督のアクションに対する志は好きだが、少し残念だったのがCGに見えるところが目立ちすぎたところだ。ハルクはどうしようもないが、ヘリコプターに関しては何とか実機を出現させてほしかった。


超人ハルク オリジナルTV:スペシャル・コレクションVol.1 (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】超人ハルク オリジナルTV:スペシャル・コレクションVol.1 (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】
(2008/08/07)
ビル・ビクスビールー・フェリグノ

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 また俳優陣も好演していたが、1番目立っていたのはリヴ・タイラーではないだろうか。タクシーの運転手にぶち切れる様子や彼女の体格の良さ、ぎこちない演技が逆に味があるように思えた。

 さて、今作で最もテンションが上がったのがロバート・ダウニーJrが登場したラストシーンだ。ハルクVSアイアンマンという、アメコミ屈指の攻撃力とテクノロジーの戦いは誰もが観たい一戦である。しかしマーヴェル・スタジオズはこの2人に止まらず、ソーとキャプテン・アメリカを絡めたアベンジャーズなる一大プロジェクトを進めているようだ。正に夢の共演であるが2011年の公開を予定するその頃まで、現状のアメコミブームが続いているのかが心配でもある。もし実現できるのなら製作費10億ドルをかけたドリームマッチを期待したいものだが…。


■関連作品■
ラウンダーズ ★★★
ヒストリー・オブ・バイオレンス ★★★
ヴィレッジ ★★
ゾディアック ★★

[ 2008/08/17 00:00 ] アクション | TB(0) | CM(0)

ストーリー・オブ・ラブ ★★★★

ストーリー・オブ・ラブ 特別版ストーリー・オブ・ラブ 特別版
(2002/04/05)
ブルース・ウィリスミシェル・ファイファー

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 20代も半ばを過ぎると周りの人たちが結婚をしていく。めでたいことだが、最近では離婚の相談を持ち掛けられることもしばしば。自分は未婚なので上手にアドバイスは出来ないが、そんなときは「ストーリー・オブ・ラブ」を観れば良いのでは、とある時にふと思った。幸せだった2人が別れる原因は様々だが、特殊な事例を除いて、大半のカップルは本編で語られるような理由から、心が離れていくのではないだろうかと感じたからである。




*****以下、ネタばれ注意*****




 本作では離婚間際の2人、ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーの回想録で物語が進んでいく。出会い・結婚・育児・ケンカなど小さなエピソードを思い返しながら、自分を見つめ直し、最終的には相手のことを考え始めるのだ。全編に渡りストレスのたまる展開の連続だが、それでこそ、ラストのミシェル・ファイファーの独白が心に沁みる。その独白の直前、車の中でウォッシャー液の交換ランプの点滅をちらりと見つめたのがポイントで、この演出は巧いと思った。

 「結婚前には両目を大きく開いて見よ。 結婚してからは片目を閉じよ」という言葉があるが、正にその通りで、相手の嫌なことも欠点も含めて、(相手を)理解し受け入れることがなによりも大事だということだ。

 その他に「結婚なんてロマンスの抹殺装置」「愛は欲望が姿を変えただけ 欲望は消える」など友人の小言も意外と面白かったりする。離婚を考えている2人にお勧めだと前述したが、よくよく考えると、鑑賞後さらに気まずい雰囲気になる可能性も否めない。気持ちの離れた2人が映画1本でガラリと方向が変わったら奇跡であるが、一石を投じてみる価値のある作品だ。


■関連作品■
ダイ・ハード ★★★★★
ダイ・ハード2 ★★★★
ダイ・ハード3 ★★★
ダイ・ハード4.0 ★★★
アンブレイカブル ★★★
バットマン リターンズ ★★★

[ 2008/08/14 00:00 ] ラブロマンス | TB(0) | CM(0)
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